1998/8/8 前夜発1泊2日 参加者2名
西丹沢・悪沢、箱根屋沢は、中川温泉から西丹沢自然教室に至る道路の途中にありアプローチが短く、しかも、滝の登攀要素が幾つもあり、私見たいな年寄りにはうってつけの沢だ!!
一日目 悪沢
前夜、箱屋橋に車を止め、橋の下付近にテントを張り仮眠。
当日、中川温泉寄りに少し歩き悪沢に入渓する!!
しばらく歩くとF2が現れる、登りは水流の右側を選ぶ!!この滝はそれ程難しく見えず私がトップで登る!!途中ブッシュから支点を取り、滝の落ち口に出る!!
まもなくF2が現れる。この滝は普通は右側の側壁を登る。途中テラスがあるが落ち口が嫌らしい!!
残置スリングも有るのでそれを掴んで登っても良い。但し他人が付けたもので完全に安心出来ないので
注意が必要である!!
私たちは水流の直登を試みた。まず相棒がリード、右側の側壁の少し先からアタック!!少し登りトラバースするのが難しく、厳しい体制でハーケンを打つ一本目はどうも心元無くもう一本打つこんどはシッカリ利いたようである!!
私は確保体制でいて寒くて仕方が無かった!!
※そうこうしている内にガイド山行か? 大勢の人達が何班に分かれて登って来た。講師は、髭を生やし長靴の井出達でいかにも屈強そうに見える。
相棒は、ハーケンを打ったりして疲れてしまい、正面のピッカピッカのカラビナを提げる残置スリングを利用しクライムダウン!!
次は、私の番で行ける所まで行こうと思いアタック開始。
苦労をしてリーダーが登った所まで行く!!そこで止める気はさらさらない!!
トラバース気味に慎重に歩き水流を跨ぎ岩陰に辿りつく!!
此処からが大変である!体制を建て直し水流の中のホールドを探したいが水の圧力で足が下流に流され中々踏み出す事が出来ない!!二三度試みやっと踏み出す事が出来た。
今度は手でホールドを探したいが頭から容赦なく水が流れてきて上を見ると呼吸が出来ない!!
やむおえず、頭を下にして手探りでホールドを探す。結構シッカリしたババがあり助かった!!
やや登り右手の方にトラバースして落ち口の残置支点を例のガイドさんが使って居たのを使わせて下さいお願いしました。
やっと滝上に出たらあっちに支点があるよと言ってくれ、右岸にもあり確保体制が出来た後登っても良いと声を掛ける!!
しばらくして、ガイドの顧客か? 間違って私達のカラビナを外してしまった。
謝っていたけど、相棒はそんな事で登れない事はないから構わないと言っておきました。
そうこうしている内、顧客の一人が落下してしまい宙ぶらりん!!左壁は、逆くの字に折れていて落ちたらそうなるのである!!
いくらもがいても手掛かり無しで困っていた!!幸いバンドに何人か居たのでロープを手繰り寄せ大事に至らなかった!!
相棒は、途中、頭の上に人が落ちてきて泥を落とすやら足が直ぐ目の前に落ちてくるやで、まいってしまったと話していました。
次はF3である。此処は3級程度か?あまり難しく無いが、先行パーテイが居るので待たされる!!
例のガイドさんが途中から入って下さいと言われ相棒が登り始めたが先行者が迷っているようなので、其処は手、あそこは足と教えていました。
その先はまだ有るけど、もう満足したので稜線に逃げ仕事道を下山しました。
※丹沢山地は、伊豆半島の岩体が100~70万年前にかけて本州と衝突、この圧力によって丹沢山地の岩体が隆起し、山地が形成された。現在でも徐々に隆起を続けている。
以上、次回は箱根屋沢を投稿します。